「本を読む時間がない」はオーディブルの耳読書で卒業しよう

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人の悩みの9割は本を読めば解決する、なんて言葉を最近続けざまに見かけました。

ほんとかよ?!と思わずツッコんでしまいましたが、人類の歴史の中で自分にしか起こらない問題がどれだけあるかと考えてみると納得ではあります。

実際こえりの悩みもだいたい本に解決策が書いてあるような……。

もちろん自分の状況に落とし込んで実際に行動に移す必要はありますが、そこに至る道筋が本に示されているのであれば活用しない手はありません。

そんな万能に思える読書ですが、文化庁の調査によると月に1冊も本を読まない日本人が半数近くに上るそうです。

1か月に大体何冊くらい本を読むかを尋ねた。「読まない」が47.3%,「1,2冊」が37.6%,「3,4冊」が8.6%,「5,6冊」と「7冊以上」がそれぞれ3.2%となっており,1冊以上読むと答えた人の割合が52.6%である。

(中略)

今後,自分の読書量を増やしたいと思うかを尋ねた。「そう思う」が 28.0%,「ややそう思う」が32.4%で,両方を合わせた「そう思う(計)」は60.4%となっている。

——文化庁 平成30年度「国語に関する世論調査」の結果の概要より引用

つまり、多くの人が

「本を読みたいと思ってはいるけど読書をする時間がない」

と考えている、ということですね。

読書をする時間がない、読書習慣がない、そんな人にこそおすすめしたいのがオーディブルを使った耳読書です。

オーディブルって?

耳活としてメジャーなVoicyやポッドキャストをラジオとすると、オーディブルは「耳で聴く電子書籍」。

一冊の本をまとめて聴けるので、より体系的・網羅的に情報を摂取しやすいという特徴があります。(図表付きの本にはPDFファイルがついています)

料金は12万冊以上の作品が聴き放題で月額1500円。

(一部聴き放題対象外の本あり)

サブスクの中ではお高めですが、ビジネス本一冊分と考えれば十分元が取れます。

つい数年前までは聴き放題ではなかったので、システムが変わってほんっとうに嬉しいです!アマゾンさん出版社さん作家さんに感謝。(ついでにkindle Unlimitedとセット割なんかもやってもらえたら一生ついていく)

聴き放題ということは、立ち読み感覚で読めるということ。

普段は手に取らないジャンルの本や難しい本、逆に内容が薄そうな本にも気軽に手を出せます。

もともとビジネス本や自己啓発系に強かったイメージのオーディブルですが、最近は小説、エッセイ、雑誌、海外の書籍に資格の参考書など、取扱いジャンルも多岐にわたっています。

こえりはこれまで小説は紙で読みたい派だったのですが、オーディブルで実際に小説を聴いてから宗旨替えをしました。

小説、とくに有名な賞の受賞作品や映像化された作品はナレーターが豪華なことが多く、人気声優や俳優の朗読で聴くことができるので没入感がはんぱない。

読書以上の没入感でありながら映像作品と比べて自分の頭で世界を組み立てられる余白もあるという超ワガママ体験なんです。

紙で読む小説の良さも捨てがたいですが、今では小説を読む比率は紙6:オーディブル4くらいの割合になっています。

ちなみに、サブスク代金を考えたら当然と言えば当然なのですが、オーディブルの作品にはCMが入りません。

ながら聴きをすることが多いオーディブルでCMが入らない、つまり集中が途切れないというのはとっても助かります。

目が疲れない=脳が疲れない=決断疲れが回避できる

耳読書のメリットはたくさんありますが、現代人に一番おすすめしたいポイントは「目が疲れない」ということです。

現代では特に意識していなくてもスマホやPC利用で日常的に目を酷使していますよね。

目を休めようと思っても、その間情報収集ができないことで手持無沙汰になってしまう人も多いはず。(こえりもそれ)

ですが、耳を使うだけで読書ができるようになれば、当然ながらその間は目への負担を減らすことができます。

実は目から入ってくる情報というのは脳のリソースも結構使うので、目への負担が減るということは脳の負担も減らせるということ。

ということは決断疲れへの対策にもなるということなのです!

インプットをしながら目と脳の負担を軽減できるなんてチートすぎんか?

ながら聞き可能なので時間が捻出しやすい

もうひとつ、オーディブルのメリットとして外せないポイントとして「ながら聞き」が挙げられます。

普通に生活をしていると、「手は動いているけど耳は暇な時間」って案外多いですよね。

読書をする時間がない、という人でも「ながら聞き」であればできるはずです。

こえりは英語の勉強を再開した頃に「耳だけ暇な時間」を徹底的に洗い出しすべてをリスニングに捧げたことがあるのですが、朝の支度、通勤時間、お昼休み、夜のスキンケア~寝るまで等、一日にトータルで4~5時間捻出できました。

もちろん、こうした時間をすべて活用できるとは限りませんが、今まで読書習慣がなかった人がその半分の時間でも耳を使って読書ができるようになるのであれば十分ではないでしょうか。

現にこえりは当時「ながら聞き」以外の勉強はほとんどせずに半年以内でTOEICのスコアを420から650まで上げることができました(これについてはまた記事書きます)

負担が少ないから読書へのハードルが下がる

読書習慣がある人でも、疲れているときなどは読書中にぼんやりしてしまったり何度も同じところを読んでしまったり……と、読書がはかどらないことがありますが、そういったときでも耳読書なら勝手に読み進めてもらえます。

オーディブルの速度調節は0.5倍~3.5倍速まで0.05単位で調節できるようになっているので、単純作業中はいつもより速度を上げて、難しい本や疲れて理解速度が落ちている際はいつもより少し遅くして、と自分のペースで聴くことができるのです。

また、オーディブルをバックグラウンド再生しながらスマホを触ることもできるので、作業ゲーと化したスマホアプリをしながら読書をする、なんてことも可能なので、こえりは刀剣乱舞をやりながらスキンケアやメイクをしながら聴いてます。

行動のハードルというのは低ければ低いほど習慣化しやすいので、気合が入ってなくても読書ができるというのは地味に強いメリットだと思います。

記憶が鮮明なうちに読み終われる

オーディブルで提供している書籍の再生時間は、体感ですがビジネス本や自己啓発書で3~5時間、エッセイ2~3時間、小説の場合は5時間~15時間くらい、といった印象です。

つまり、倍速視聴をすれば(良し悪しは別として)その半分の時間で本を読み終われるということ。

こえりはビジネス本なら倍速~2.5倍速でだいたい1日で1冊を2周、小説は等倍~1.5倍速で3日で1冊くらいのペースで読み終えます。

紙の本はスキマ時間でちょこちょこ読み進めても1冊読み終わるのに2週間くらいかかることもありますが、そうすると全体像を把握しにくかったり最初の方に書かれていたことを忘れてしまったりしがち。

記憶が新鮮なうちに読み切れるというのは、特に読書習慣がない人にとってモチベーション維持に役立つはずです。

まとめ:読書習慣をつけて受動的な人生に終止符を打とう

読書の効能は知っていても、実際に読書習慣をつけるというのは難しいものです。

こえりはもともとコミュ障&NOと言えない性格が災いしてブラック企業に潰され、リーマンショック後の不景気(当時はMARCHどころか早慶出身でも仕事がなくてコンビニバイトをしている人がいました)に高卒ワープア資格なしという、完全に「詰んだ」状態でした。自分自身が正直読書どころではない、という状況だったので、「読書をする時間がない」という人の気持ちはとってもよく分かります。

ですが、そんなどん底でも無理やり時間を捻出して本を読み続け、読書で得た知識を実践しつづけたことで、15年後の今、

波風を立てずに自分の意見を主張できるようになり、仕事をしながら大卒資格をはじめ資格を複数取り、職歴が一年以上空いているのにハイクラス系転職サイトからもスカウトが多数……

というところまで持ってくることができました。

もちろん運の良さも大きいです。生存者バイアスもゴリゴリに効いています。

ですが、「読書をする時間がない」「読書をしている場合ではない」という状態の本当の問題は「受動的な人生を送っている」ことだと思うのです。

オーディブルや電子書籍などで読書のハードルが下がってきているからこそ、読書の習慣をつけて受動的な人生に終止符を打つきっかけに少しでも貢献できましたら幸いです。