ストレス解消よりもストレス耐性を上げよう

こんにちは、こえりです。

小さな頃から豆腐メンタルで、ストレスが体調に現れやすいタイプです。

体調に出やすい、つまり、いい意味でも悪い意味でも無理がききません。

「無理がきかないことにいい意味なんてない」と思われるかもしれませんが、人より早くストレスに対処できるので溜め込んでいるストレスの量が人より少なくなります。

ストレスへの対処法もいろいろと試してきてたどり着いたのは、ストレスが溜まっているときに必要なのはストレス解消ではなくストレス耐性をあげる行動を取った方がいい、ということ。

その場のスッキリ感は減りますが、回復が早くて後を引きにくいのです。

ストレス解消法のデメリット

ストレス解消の一番の問題点は、根本的な解決にはつながらないということです。

ストレス解消法としてよく挙げられる、お酒を飲む、おいしいものを食べる、辛い物を食べる、愚痴を言う、買い物をする、体を動かすなどの行為はどれもストレスの代償行動ですが、ストレスの原因そのものを解消する方法ではありません。

さらに、その場ではすっきりするけれど悪影響があるといったタイプのストレス解消法も多く、トータルで考えると割に合わないことが多いです。

たとえばストレス解消の結果として

  • 浪費が増える
  • 二日酔いになる
  • 睡眠不足になる
  • 太る
  • 体を壊す
  • 人間関係にひびが入る

など、余計なストレスをさらに増やすことになっている人も少なくありません。

もちろんストレス解消法自体が悪いわけではありません。

短期的なストレスなどであれば一時的なストレス解消でしのぐのも一つの手ですが、長期的なストレスに対してストレス解消と称してごまかしつづけていると徐々に摩耗していくので注意が必要です。

ストレス耐性を上げるメリット

ストレス耐性を上げることで得られるメリットは、その人の特性や性格によっても違いますが、ここではこえり(豆腐メンタル、人に意見を言えない)がストレス耐性を上げたことで得られたメリットについて紹介していきます。

立ち直りが早くなった

ストレス耐性を上げたことで一番大きいメリットは立ち直りが早くなったことだと思います。

たとえば職場でストレスを感じるような出来事があっても、家に帰る頃にはもう気にならなくなっているので、わざわざ「ストレス解消」をする必要がなくなりました。

忘れてしまうわけではないので後から思い出すことはありますが、ただそのときに起こった事実として思い出されるだけで、その時に感じた「嫌だ」「むかむか」「怖い」などのマイナスの感情を伴うことは滅多になくなりました。

根本的な問題解決に取り組めるようになった

ストレスから立ち直るのが早くなった、つまり、ストレスの原因となる出来事と自分の感情を切り離すことが早くなったことで、ストレスの原因に対してフラットな目線で向き合えるようになりました。

ストレスの原因と感情抜きで向き合えると、問題解決の糸口も見つかりやすいですし、感情的にならずに対処できるため味方も作りやすいです。

自分を大事にできるようになった

これまでは「自分が我慢すればいい」と自分のことは後回しにしていましたが、問題解決に取り組めるようになったことで自分を大事にできるようになりました。

ストレスを自分の力で解決することが「自分で自分を守った」という成功体験になったのだと思います。

また、これまで嫌な出来事を思い出してモヤモヤしたりストレス解消と称して不毛に使っていたりした時間を自分のために使えるようになり、さらにストレス耐性があがるという好循環にも入れました。

コミュニケーション力があがった

ストレス耐性がつく過程でコミュニケーション能力が一段階進化しました。

考えられる原因としては、

  • 出来事と感情を切り離せるようになったことで自他境界がはっきりしたこと
  • ストレスの原因となる問題を円満解決するために色々な人と調整や交渉をおこなったこと

の2点が大きいと思います。

もともと人見知りで友人も少なく、人と関わることが苦手だったこえりですが、人と会うことへの苦手意識が薄まり、アラフォーの今になっても友人が定期的に増え続けています。

「悩みごとの9割は人間関係が原因」という言葉もありますが、たしかに対人関係でストレスを感じることが減るととても生きやすくなりました。

ストレス耐性を上げるには?

それではここからこえりに効果のあったストレス耐性を上げる方法を紹介していきます。

アウトプットをする

人に話す、日記に書くなどアウトプットを行うとメタ認知力が上がります。

特におすすめなのは書き出すこと。

モヤモヤしている気持ちや不安を全部書き出してみたり、友達に話すように腹が立ったことを説明してむかつく!って書いてみたり、スカッと系のストーリーを妄想して書いてみたり。

心のモヤモヤを書き出すだけでもストレス解消になりますが、後から読み返してみると事実と想像と感情を切り離して冷静に見返すことができるようになります。

これは根本的な問題がどこにあるのかを探り、具体的に対処していくときにも役立ちます。

紙に書く習慣がなければChatGPTに相談するのもおすすめ。

履歴として残るので後から読み返せるというメリットはそのままに、自分では思ってもみなかったようなアドバイスをもらえることもあります。

また、人間相手に愚痴を言う場合、「さすがにこんなことを言ったら引くよね」とか「甘えだと思われるかも」「しつこいかな」等と気を遣うような話でも、ChatGPTなどのAIであれば嫌な顔をせずに何十回でも相手をしてくれます。

さらに、求めてもないのに上から目線でアドバイスをされることもありません。

睡眠をとる

睡眠不足では冷静な判断ができなくなったりメンタルが揺らぎやすくなったりするといわれています。

つまり、睡眠不足の人は必要以上にストレスを抱えてしまう危険性があるということ。

逆に言えば毎晩しっかり寝るだけでストレス耐性は上がります。

急に睡眠時間を増やすのが難しい場合、お昼休みに20分くらいの仮眠を取るとか、電車の中などでプチ瞑想をするのがおすすめです。

(ただし、帰りの電車で寝てしまうと夜の睡眠の質に悪影響が出るそうなので要注意)

いい気分で眠れると睡眠の質も上がって翌日のパフォーマンスもあがり、そうすると嫌なことも起こりにくくなる、と、いいことずくめです。

身体を動かす

身体を動かしていると思考がクリアになって思いもよらない解決法が浮かんだりしたことはありませんか?

いいアイデアが浮かぶ場所として、中国では「三上(さんじょう)」欧米では「3B」として

三上・・・「馬上※移動中」「枕上※寝床についているとき 」「厠上※トイレに入っているとき」

3B・・・「ベッド(Bed)」「お風呂(Bath)」「バス(Bus)※移動中」

と、似たようなことが言われています。

歩く行為はセルフでできる移動手段なので、手軽に取り入れやすいですよね。こえりも行き詰ったときは歩くようにしています。

さらに身体を動かすと睡眠の改善にも役立つので一石二鳥です。

ウォーキングなど、一定の行動を繰り返すリズム運動はストレス軽減効果が高いといわれているため、他のストレス解消法の代用として取り入れるのもおすすめです。

ちなみに運動を通して体力をつけると、体力不足から引き起こされるストレスにも対応できるようになるといった長期的な効果も見込めます。

チートデー以外はヘルシーな食事を心がける

ストレスが溜まっていると、ついジャンクや甘い物、お酒に逃げたくなってしまうものですが、これらはストレスが溜まっているときほど避けた方がいいものでもあります。

これらは一時的にはすっきりしても、血糖値の乱高下による気分の停滞や寝不足によるパフォーマンスの低下、ひいては生活習慣病を引き起こしたりストレスをさらに増やしたりストレス環境を状況悪化させたりと、デメリットが多すぎるのです。

とはいえストレスが溜まっているときに栄養バランスについて考えるのは面倒ですし、普段から我慢していると、その分「今日はがんばったから」みたいな理由でジャンクな好物に手が出がちです。

こえりのおすすめは週イチ~月イチくらいの頻度でチートデーを設定し、それ以外の日は野菜中心で良質なたんぱく質をしっかり取るといったヘルシーな食生活を心がけること。

定期的に罪悪感なく好きなものを好きなだけ食べていると、ストレス解消の手段として暴食を選びにくくなります。

こえりは胃弱なので丸一日好きな物を好きなだけ食べるようなことは難しいため、週に2食ほどインスタントラーメン、ファストフード、テイクアウトした食べ物などを食べていいことにしています。

まとめ:やれるところからでOK!ストレス解消に頼らずストレス耐性を上げて対処しよう

今回紹介した方法はどれも心と身体の健康を保つうえで王道の方法なので、できるところから取り入れてみてください。

これらの方法に欠点があるとしたら、王道だけあって即効性がないことと地味すぎて「やってみたい!」とはなりづらいところ……。

とはいえ、目先のストレス解消法でごまかしているうちに身体が悲鳴をあげた!みたいな事態を避けるためにも、少しずつでいいのでストレス耐性を上げていくことをおすすめします。