こんにちは、こえりです。
自己肯定感が低かった頃は誉め言葉や苦言といった他者からの評価に一喜一憂していました。
自分の選択なのに他者の評価を基準に決めていたり、批判されることを極端に恐れて言いたいことも言えなかったり……。
そんなこえりが他者評価から脱却できたのは、自己理解を深める一環として自己分析ツールを利用したのがきっかけです。
この記事では、自己分析ツールのクリフトンストレングスを活用するメリットや活用法について紹介します。
クリフトンストレングスで自分の資質を知ろう
クリフトンストレングスとは
自己分析ツールには軽い心理テスト的なものから本格的な診断まで、有料無料でさまざまなものがありますが、こえりが受けた中で一番しっくりきて今でも活用しているのはクリフトンストレングスです。
「クリフトンストレングス(旧ストレングス・ファインダー)」とは、アメリカの調査会社であるギャラップ社が提供している、個人の強みと弱みを客観的に評価する診断テストです。
この診断を受けると、「戦略性」「調和性」といった全34種類の資質から、その人が強く持っている順に1~34位まで順位付けされます。
さらに、34種類の資質は「実行力」「影響力」「人間関係構築力」「戦略的思考力」の4種類のカテゴリに分けられているので、カテゴリの分布具合から自分の資質の傾向を知ることもできます。
また、世界中にクリフトンストレングスの認定コーチがいるため、自分の資質を活かすためのコーチングを受けることも可能ですし、YouTubeやブログで資質の活かし方が多く発信されているなど診断結果の活用方法が多いのもおすすめできるポイントです。
クリフトンストレングスの受け方
診断も結果もWEBで完結しますが、診断には1時間ほどかかるので休みの日などに受けるといいでしょう。
結果の受け取り方は、
- 上位5資質だけ表示する方法(3,000円)
- すべての資質を表示する方法(8,450円)
の2種類から選べます。(価格はともに2023年10月3日現在のもの)
気軽に試すにはハードルが高い金額ですが、先に上位5つ分の資質を表示しておき、納得できたら差額を払って残りの資質の文のレポートを手に入れる、といったことも可能です。
『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 最新版 ストレングス・ファインダー2.0』などの書籍に記載されているアクセスコードを利用すると一回だけ無料で診断を受けることができます。(閲覧できるのは上位5資質のみ)
客観的な診断結果があれば他者評価から抜け出せる
過去のこえりは「周りから浮かないように」と必死で、長所を伸ばすよりも短所を克服する方を優先していましたし、そもそも長所と短所についての自己認識も他者からの評価によるものでした。
その他者評価も、褒め言葉は「お世辞」、苦言は「本音」となぜか決めつけてしまう始末。
自己肯定感が低いから他者評価に依存する、他者評価に依存していると自己肯定感が上がらない、どちらが先かはわかりませんが、このように自分を評価する軸が他者評価しかない状態では不安やストレスが常に付きまとった生活になります。
その点、こうした客観的なデータは他者の主観や(もともと信用していない)自分の主観に基づいた評価よりも信用できますし、卑屈な解釈が入る隙がありません。
客観的な自己分析結果は、例えるなら自分自身を表す地図です。
自分の地図を手に入れたことで自分自身を不当に貶めることが減り、気が付けば他者からの評価に惑わされる機会が減っていました。
資質(強みと弱み)を活かそう
長所短所は表裏一体であり、いいか悪いかを決めている基準は評価者の置かれている環境や文化などに影響を受けています。
たとえば周りに調和することがいいことだとされている職場と、自分の意見をはっきり言えることがいいこととされている職場では長所と短所は逆転するでしょう。
クリフトンストレングスの上位資質は特に苦労せずにできる「強み」、下位資質は人より努力しても結果がでにくい「弱み」と解釈されますが、その資質が高く評価され活用できる環境では強みとなり、低く評価される環境であれば弱みとして扱われるというだけで、資質そのものはニュートラルです。
いままで短所だと思っていた部分が、上位資質をうまく扱えていなかっただけで実は最強の「強み」の素だった、という可能性もあるのです。
上位資質(強み)を活用する
クリフトンストレングスの診断結果で上位(1位から10位くらいまで)に入った資質というのは、特に努力をしなくても無意識レベルでできていること、または少しの努力でできてしまう「強み」のもとです。
家電に例えると冷蔵庫のように常時稼働し続けているもののイメージ。
特別な操作をしなくても暑い環境では食物を冷たく保ち、極寒の地では食物を凍らせず保つのに役立ちますが、外気温と変わらないところに置かれた場合は無駄に電力を消費するだけの無用の長物となります。
このように資質の表れ方や環境によってはネガティブな誤解を受けてしまうこともあるので短所として認識されていることもありますが、うまく活用できれば少ないエネルギーで大きな成果を生み出すことができます。
上位資質同士を組み合わせたり下位資質に含まれる要素を排除したりすることでさらに大きく育てていくことが可能になります。
他者からの意見に左右されずに自分の強みを生かして長所にしていくためには、この「強み」を磨いて「長所」にしていくことが重要です。
こえりの場合、最上位資質には「内省」「収集心」「調和性」「未来志向」「学習欲」「着想」といった、さまざまな種類の情報を集めて反芻する、違う要素から共通点を見つけて新たなアイデアを出すのに向いている資質が多くランクインしています。
これらの資質を強みとして活用するには、自分の学習欲が満たされたところで満足して終わりにせず、なんらかの形でアウトプットをする必要があります。
上位に位置する「調和性」「回復志向」「個別化」「包含」を活用してお悩み相談的な方向に伸ばす、中上位の「コミュニケーション」を活用して自分の考えをより印象的に表出できるように、など、付加価値を加えることも含めて試行錯誤中です。
(ただし、「影響力」のタグが上位に少ないため、インフルエンサーを目指すとかバズ狙いといった方法はとりません)
下位資質(弱み)をカバーする
逆に、下位の資質(25位から34位くらいまで)は「自分らしくない」、つまり大量のエネルギーを消費して活用を試みても成果が出にくい資質です。
その証拠に、いままでの人生でどんなに努力をしてもできるようにならなかったことが多くランクインしているはず。
対処法は無理になんとかしようとしないこと。
下位資質が必要とされない(または重要性が低い)環境、「短所」として扱われずに済む環境に移るか、そういった環境を自分で作ってしまうかのどちらかです。
いま自分が置かれている環境で下位資質の要素が重要視されているなど、なんとかして克服したい場合は、無理に下位の資質を磨くのではなく上位資質を活用してカバーしましょう。
こえりの最下位資質は「自己確信」「戦略性」「アレンジ」「責任感」。
全体像を把握して効果的な方法を探るのもマルチタスクもイレギュラーも苦手なうえに自分への自信も責任感もないので、何かトラブルがあるとすぐに逃げたくなってしまいます。
社会人として生きるには「詰み」にも思えますが、最上位資質の「収集心」「学習欲」「着想」などを動員することでカバーしてきました。
たとえば事前に人の倍は周辺知識を身に着けて全体像をうっすら把握しておく、知識とアイデアをもとにあらゆる可能性を探っておく、途中でやめても失敗しても大丈夫なものは手探りでデータを集めながら進む、などといった方法を使えば、遠回りであってもゴールにたどり着けます。
まとめ:ありのままの資質を知るのは最強の自分に近づく第一歩
他者評価からの脱却の第一歩として、クリフトンストレングスなどの客観的な自己分析ツールは大いに役立ちます。
まず客観的な指標で自己認識を上書きし、次に強みを活用して少しずつ自分に自信をつけていくことで、自分なりの評価基準を作っていくことができます。
ちなみに、クリフトンストレングスは近しい関係の人にも受けてもらうと性格の違いと資質の出方に傾向が見えて楽しいですよ。
お互いの結果をシェアしておけばそれをもとにアイデアやアドバイスを出し合えるので的確な助言がもらえます。
こえりも相談したいことがあるときは診断済みの友人に話すことが多いです。
興味があればぜひ活用してみてください。