フォートリート+那須高原でアラフォー温泉一人旅してきたよ

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こんにちは、こえりです。那須高原へ温泉旅行に行ってきました。

初めての那須、初めての温泉一人旅。

いままで観光メインの一人旅しかしてこなかったのですが、ゆっくり温泉に浸かってまったりお酒と景色を堪能しながら過ごす時間はとてもぜいたくなものになりました。

それもこれも宿泊したホテル「フォートリート+那須高原(旧 那須高原ホテルビューパレス)」が大当たりだったから。

この記事では感謝を込めて褒めたたえていきたいと思います。

1300年の歴史を持つ名湯「鹿の湯」から分湯した露天風呂が最高だった

このホテルで一番気に入ったのはなんといっても温泉です。

温泉は露天風呂のみで、内湯は温泉ではないと記載がありました。そのため肌質の弱い方や高齢の方は内湯のみ、または露天風呂に入ったあとで内湯に入りなおすといった使い方ができます。

露天風呂に引かれている温泉は、7世紀前半に発見されたと伝わる「鹿の湯」から分湯されています。

白く濁った濃厚な泉質で、温度は熱くもぬるくもないちょうどいいお湯加減。ゆっくりじんわり体が温まって気持ちよかったです。

あまりに気に入ったのでチェックイン後、夕食後、朝日を浴びながら、と、ひとりで3回入りました。

お風呂場に掲示されている温泉の案内には「一度に長時間入るのではなく、2-3分入ったら出てまた入って……とくり返す」という入浴方法が推奨されていましたが、紅葉の折で風も冷たく、とても2-3分で出る気にはならず身体が温まるまでストレッチなどしながら入り続けていました。

そのおかげかは分かりませんが、旅行前に気になっていたかかとのがさつきが帰宅後にはすべすべになっていました。溶けた……??

ちなみに露天風呂には柵と屋根がしっかりあるため、雄大な景色を堪能するには立ち上がるか岩に腰掛けるかする必要があります。お部屋やラウンジからの景色がよかった分残念ではありますが、裸になる空間なので安全第一で仕方がないかな。

入浴後にシャワーを浴びずに出ると身体からほんのり温泉のにおいがしてきます。不快ではなく、むしろちょっと心地よいくらい。

共有部分の内装はリラックスできる「映え」空間

フォートリート+那須高原(旧 那須高原ホテルビューパレス)」は2023年9月にリニューアルオープンしたばかりということもあり、部屋も共有部分も「映え」な内装でした。

入ってすぐのロビーにも、その奥にあるラウンジにもソファが多いので、ちょっとした待ち時間も苦になりません。

ラウンジはガラス張りでお庭ごしに関東平野が見渡せます。また、景色を楽しみながらくつろげるようにウェルカムドリンクと軽食が用意されているので、チェックインが済んでからも部屋に直行するのがもったいないくらい。

ウェルカムドリンクにはワインもあるので、夕食時にワインを楽しみたい場合はここでテイスティングをしておくといいかもしれません。

残念ながら訪問日のウェルカムワインは口に合わず夕食時の候補からは外したのですが、食事中に外れていたら泣いていたのでテイスティングできて助かりました。

こえりが訪れた際は一人で何杯も飲んだり軽食を取りまくったりするような人がいなかったのもポイント高かったです。(渋谷のシェアラウンジとは大違い……)

ラウンジの一角には図書スペースがあって、旅行、インテリア、音楽、絵本などの蔵書を読んだり、コンセント付きのデスクでPC作業をしたりといった使い方ができます。

増築を繰り返した温泉旅館に慣れた身としては、温泉、レストラン、ラウンジの行き来が楽なのも地味にありがたかったです。客室数も多くないこぢんまりとしたホテルならではの良さがありました。

夫婦やカップルで宿泊する場合はラウンジを待ち合わせ場所にすれば気兼ねなく髪の毛を乾かしたりスキンケアをしたりできそう。

客室は広い、高級感あり、景色よし

客室に入ってまず驚いたのは「HPの写真通りじゃないか!」ということ。

宿泊施設の客室写真といえば広角レンズで撮影された、実物よりも広く見える写真を使っているもの。

そう思っていたこえりにとってはちょっとした衝撃でした。

水回りと寝室部分の間にドアはないのですが、水回り部分が土間になっていることで寝室部分とうまく仕切られていました。

寝具もしっかりしていて寝心地が良かったです。暖房をつけて寝ていたら夜中汗をかいて目が覚めたくらい。

個人的に気に入ったのが部屋のデスクに大きいミラーとライトとコンセントがあったこと。座ってスキンケアをしたい派のこえりとしては地味に嬉しいポイントでした。

洗面台も広くてスキンケアやメイクがしやすかったので、複数人で宿泊した際はデスクと洗面台で二人同時に鏡を使えます。しかも仕切りがないのでお互い鏡を見ながらおしゃべりできそうです。

お部屋には緑茶セット(急須、ティーバッグ、湯飲み、茶托)とペットボトルの水が備え付けてあるので、滞在中の水分補給には困りません。

部屋のデスクもラウンジもPC作業がしやすそうなので、おそらくワーケーションも意識されていると思います。

こえりはおこもりステイで思考整理をして過ごすためにノートを持ってきていたのですが、PCも持ってくればよかったな、と少し後悔しました。

また、滞在中の満足感を左右するポイントとして気になるのが部屋の防音性。

こえりの泊まった部屋はロビーとラウンジのあるフロアだったのですが、チェックアウト時にも特に部屋の外の物音は気になりませんでした。

これは宿泊日の客層次第なので運ではありますが……。

ディナーは地元食材を活用した好感度高めのコース料理

食事はディナー、モーニング共に私服9浴衣1の割合。とはいえ浴衣でも浮かないのでお好きな方で大丈夫かと思います。

グルメを全面に押し出しているホテルでも高級ホテルでもないので食事にはそこまで期待はしていなかったのですが、地元で作られた卵や野菜をふんだんに使っていたり季節感を感じさせてくれたりで好感をもてました。

期待していなかったとかいいつつも食いしん坊の性なので食べたもの全部レビューします。

夕食はスタンダードなアゼリアコースで予約しました。胃弱の私でもちょうどいいボリュームだったので最後までおいしくいただけましたが、お腹いっぱい食べたい人には少し物足りないかな?

前菜はサーモンとカツオ(たしか……)のセルクル。

マッシュポテトの中にもちもちしたものが入っていて不思議な食感。クスクスにしては大きい気がするのでもち麦かな?お魚に合っていておいしかったです。マッシュポテトやポテトサラダを作るときに真似してみようと思います。

那須御養卵を使用したロワイヤルには、目の前のサイフォンで温めたコンソメスープをかけて提供されました。野生児なので目を楽しませてくれるこういう仕掛けは大好きです。

魚料理はプレミアムヤシオマスという、栃木県で品種改良されたニジマスのソテーにカレー風味のホワイトソースが合わせてありました。

お酒と一緒に食べるならもう少し味にパンチがあってもいい気がしたのですが、ふっくらとしたおさかなはカレーの風味にも負けておらずおいしかったです。 もしかするとワインよりも日本酒や焼酎を合わせた方が正解だったのかもしれません。

お肉料理は国産牛のサーロイン。

ソースに那須味噌が使われているとのことでした。味噌の味がするというよりは、ほんのり甘いかな?というくらいでしたが、焼き加減もちょうどよくおいしくいただけました。

お次はラクレットチーズのリゾット。

お米も栃木のお米なのでしょうか。個人的にはリゾットのお米は少し芯を感じるくらいの硬さが好みなので、柔らかく水分を含んだお米で一瞬残念だったのですが、ブラックペッパーとチーズの奥のお米自体の甘味を感じられたのでそれはそれでよかったです。

リゾットも食べておいてこんなことを言っては贅沢ですが、コースにパンがなかったのが残念ポイントでした。シンプルなバゲットだけでもいいので……。お行儀悪いですがお魚料理やお肉料理のソースにつけたい。

デザートはクリームブリュレと季節のシャーベット。シャーベットは柚子の味でした。どちらもおいしかったのですが、デザートはブリュレ単体にして、シャーベットはグラニテとしてお肉料理の前に出してもらえていたら……!お魚のソースがカレー風味でシャーベットが柑橘だったので特にそう感じました。

ちなみにデザート時に出てくる食後の飲み物は、コーヒー紅茶に加えてハーブティーが二種類(カモミールとシナモンアップル)ありました。

夕食のコースでカフェインを取るのには抵抗あるので、ハーブティーが複数用意されているのはありがたかったです。

シナモンアップルは冬季用で夏場はミントティーとかになるのでしょうか。もしそうなら季節感があってさらに嬉しい。

ワインは改善の余地あり

夕食時に注文できるドリンクはビール、ワイン、日本酒、焼酎、カクテルと幅広かったです。

ウェルカムドリンクでも置いてあるくらいなのでワインに期待していたのですが、「うーん……」といった感じでした。

グラスワインは海外ワイン数種類と那須ワインから選べ、海外ワインは1杯900円、那須ワインは1杯1400円と妥当な金額だったので完全に油断していたのですが、ウェルカムドリンクで赤ワインを飲んだところ、「ボトル1500円でももっとおいしいワインはたくさんあるのになぜこのワインを選んだ……?」とひっくり返ってしまいました。

海外ワインは赤白1種類ずつのハウスワインにすればお値段据え置きで1~2ランク上げたものが飲めるのでは……。

スパークリングワインは悪くなかったですし、お魚にもお肉にも合いそうな味だったので、ワイン系を飲みたい人はコース通してスパークリングでもいいかもしれません。

ホテルの価格帯を考えたらもちろんマリアージュまで望むのはおこがましいのですが、それにしても、という感じだったのが残念でした。

運営会社から押し付けられているのかしら、とか、厨房の方は自分たちの作った料理にこのワインを合わせていると知っているのかしら、とか、飲みながら勝手に心配になってしまいました。(超余計なお世話)

朝食は地場野菜たっぷりのヘルシーブッフェ

朝食ブッフェは、数は多くないながらも和洋どちらも要所を抑えてあって満足でした。

地元の野菜がふんだんに使われていて全体的にヘルシー寄りです。

個人的に気に入ったのはピクルスとエッグベネディクト。特にピクルスは缶詰で売ってほしいくらいおいしかったです。

常々「エッグベネディクトは青山のTWO ROOMS GRILLのものしか食べない」と豪語しているのですが、つい手が伸びて正解でした。

マフィンの代わりに薄いバゲットが使われており、それがブッフェで食べるには大正解の軽さになっていて脱帽しました。

ポーチドエッグ(温泉卵だったかも)の両脇にサーモンと生ハムが添えられており、そこにオランデーズソースとミネストローネ的なソースをセルフでかけられるようになっています。少量でも味変を楽しめて満足でした。

正統派のがっつりしたエッグベネディクトを食べたい場合は物足りないかもしれませんが、個人的にはブッフェで色々楽しみつつ主食として食べるのにちょうどよかったです。

まとめ:コスパがバグってる

退職してからの7ヶ月で温泉旅行は3回目。

そろそろ温泉に行くときは定宿を決めてしまいたいな、と思っていたところに素敵なホテルと出会えました。

那須を訪れるのは今回が初めてだったのですが、全体的な雰囲気といい、客層の良さといい、一発目で定宿候補トップに躍り出ました。

客層がすごくよかったので正直女子旅とか若いカップルには来てほしくないしあまり広めたくない気持ちもありますが、絶賛したい気持ちが上回ったので記事にしてしまいました。

チェックインや注文はスマホからだったのですが、だからといって突き放されている感覚はまったくなく、フロントスタッフもホールスタッフもみんな感じがよかったのも嬉しかったです。

こえりは昔レジャーや観光関係のお仕事をしていたことがあるのですが、そのときは「けっ。こっちは仕事なのに楽しそうにしやがって」とか思いながら働いていました。

でもよく考えなくても「人を楽しませる仕事」ってむちゃくちゃ尊いですよね。

今回楽しそうに働いているスタッフの方達をみて改めて感じました。

料理とお酒をブラッシュアップしたら高級なホテルに化けるかもしれないので、定期的に再訪したいと思います。