こんにちは、こえりです。
元ワーキングプアだったこともあり、これまでさまざまな節約方法を試してきました。
出費を減らす方法として一番手っ取り早く、かつ効果があったのは王道の固定費の見直しですが、個人的にラテマネーの見直しも同じくらいの効果を感じているので、今日はラテマネーの見直しについて紹介します。
ラテマネーって?
ラテマネーというのは、「一杯のラテ」くらい(1回1000円未満程度)の、ちょっとした出費を指します。
- 疲れたから甘いものが必要だよね
- 買う予定はなかったけど新作のお菓子が気になったから買ってみよう
- がんばったからご褒美
- ついでにこれも買っておこう
このように、必要な買い物ではないはずなのに少額だからと深く考えずに使われているお金全般をラテマネーと言います。
こえりの場合は仕事中の気分転換として文字通りコンビニやコーヒーチェーンでカフェラテを買うことが多かったですが、ほかにもホットスナック、アイス、お菓子、こまごましたキャラクターグッズなど、誘惑はそこかしこにあります。
なぜラテマネーを見直すべきなのか
ラテマネーを見直すべき理由はいくつかあります。
一つ目の理由はラテマネーの多くが後に残らない浪費だからです。
本当に必要な消費であれば「頑張ったごほうび」「疲れたから」などと言い訳をする必要はありません。
二つ目は、チリも積もってバカにできない金額になるからです。
一回ごとにかかる出費は少額であっても、合計するとかなりの金額を使っていることがあります。
こえりはもともと誘惑に弱いタイプなのもあり、ラテマネーを見直したことで固定費の見直しに匹敵するレベルの出費を抑えられるようになりました。
最後の理由は、ラテマネーに意識を向ける習慣ができるだけで無駄遣いを減らせるからです。
だいたいの場合、ラテマネーの対象となるものは
- 必要ではないが買うことが習慣になっているもの
- 必要ではないが宣伝がうまくて乗せられて欲しくなったもの
です。
一回一回の支出が少額のため無意識に買っていることがほとんどですが、「ラテマネー」の概念を理解して自分の無駄遣いを自覚できれば立ち止まることができるようになります。
ストレスの代償行動としてのラテマネー
ちなみに、ストレスがラテマネーの原因となっていることがあります。
自分で気付いていないレベルのストレスであっても、代償行動として無駄遣いをしてしまうのです。
ストレスというのは理想と現実のギャップによって生じます
- 理想の自分と現実の自分のギャップ
- 理想の環境と現実の環境のギャップ
- 理想の扱われ方と現実の扱われ方のギャップ
などなど。
おいしい物を食べる、お腹いっぱい食べる、可愛い物を買う、SNSやYouTubeをダラダラ見る、スマホゲームをする、といった行動は、ギャップの解決には役立ちませんが快感を得ることはできます。
ギャップによって生じたストレス=満たされない気持ちを、こうした別の行動で埋めようとすることを代償行動といいます。
当然ながら実際のギャップが埋まらない限りストレスはなくなりません。
(一時的に我慢すればやり過ごせるタイプのストレスであれば代償行動によって気を紛らわせることが役に立つこともありますが)
日常的にラテマネーに意識を向けておくと、ストレスのサインとしての代償行動に気付きやすくなるため、無駄遣いを減らしつつストレスに早めに対処することもできるようになります。
ラテマネーの見直し方
では実際ラテマネーはどのように見直せばいいのでしょうか。
ここではこえりが実際に行ってみて効果を感じた方法を紹介していきます。
自覚する
冗談のようですが、自分がふだんどのくらいラテマネーに費やしているか自覚するだけでもラテマネーを減らす効果がありました。
(それだけラテマネーが積もり積もっていたということでもありますが……)
元同僚と一緒に計算したのですが、彼女はこえりよりもラテマネーが多く、ペットボトルやお菓子などの習慣的かつこまごました買い物に毎日1,000円ほど費やしていました。
平日だけだとしても毎月約2万円、年間で24万円ほどかかっている計算です。
「無自覚に使っていい金額じゃないでしょ」と頭を抱えていました。
代用する
すでにラテマネーが習慣化してしまっている場合、一気に出費をなくそうとするのは難しいもの。
その場合はスモールステップに分解することで脳の抵抗を減らせます。
こえりは習慣的にタリーズかスタバでカフェラテを飲んでいたので、ラテマネーを減らすついでにカフェイン断ちにも取り組んだのですが、ハードルが高く早々に挫折しました。
そこで
- コーヒーショップでコーヒーを買う
- コーヒーを飲む
の二段階のうち、まずは1の「コーヒーショップでコーヒーを買う」行動だけを改めることにして、次の3つの行動は許可しました。
- コンビニのカフェラテを買う
- スティックタイプのラテを飲む
- 牛乳とインスタントコーヒーで自作する
このように改めたい行動を別の(少しマシな)行動で代用するだけでもラテマネーは減らすことができます。
機会を減らす
ついで買いが多い人であれば、そもそも買い物に行く回数を減らすのが一番手っ取り早いです。
こえりは
- 買い物メモを作ってそこに載っていないものは買わない
- 買い出しは週に一度だけ
- コンビニには極力行かない(カフェラテを買いに行くときだけ可)
と決めているので、ついで買い的なラテマネーはほとんどかかっていません。
さらに、こうした買い物習慣をつけておくと食材のロスも防げるので一石二鳥でお得です。
ラテマネーを我慢する分のご褒美を用意する
ラテマネーを我慢することで浮いたお金はそのまま貯金や生活費に回せるのが理想ですが、それだと「頑張っている感」が出て続かないかもしれません。
そこで、浮いたお金の半額くらいを自分なりのぜいたく品に使うことをおすすめします。
こえりは基本自炊派なのでお弁当はもとより水筒も持参していましたが、節約をがんばるご褒美として毎月のように1万円くらいのランチを楽しむことにしていました。
(今は無職なので自粛中)
形には残らない出費ですが、1万円前後のランチを提供するお店は料理のおいしさはもちろんとして、接客のレベルが高い、内装や食器にもこだわりがある、掃除が行き届いている、客層も落ち着いた人が多い、など、得られるものが多く、1000円の外食を10回するよりも断然価値がある経験だったと考えています。
また、こうした世界の一端を覗くことで蓄財や節約への意欲を新たにできたのもよかったです。
まとめ:ラテマネーを見直すことは自分自身を見直すことでもある
自分がどういうときに無駄遣いが増えるのか、自分の無駄遣いにはどのような傾向があるのか、どのように工夫すれば無駄遣いを減らせるかを知ることは、自分自身を知ることでもあります。
自分の傾向を自覚しておけば、ラテマネーが急に増えたりラテマネーの使い道が急に変わったりといった変化から自分でも気づいていないストレスのサインにもいち早く気付くことも可能です。
自分のコンディション管理の一環としてラテマネーを定期的に見直すことをおすすめします。