「着る服がない!」はワードローブを全部一軍にすれば解決する

こんにちは、こえりです。

今年は9月末になってもノースリーブで過ごすほどの酷暑でしたが、やっと秋めいてきましたね。

パーソナルカラーがオータムのこえりにとっては夏の終わりから秋冬にかけては毎日の服選びが楽しい時期ですが、逆に季節の変わり目になるとなぜか毎回着る服がないような気がするといった声もよく聞きます。

でも新しい服を探しに行くのはちょっと待ってください。

その悩みは手持ちの服を逆に厳選することで解決できるかもしれません。

「着る服がない」はいらない服を持ちすぎているサイン

そもそも「着る服がない」という感覚はなぜ起こるのでしょうか。

現代日本で生活している人であれば、物理的に着られない(穴が開いている、ひどく汚れている)服しか持っていないということは考えにくいです。

そのため、おそらく似合わないor体に合わない服ばかり所有している、または服が多すぎるために適切な服を選ぶのに時間がかかるという状況を「着る服がない」と言っているのだと思われます。

つまり、着る服がないとは、いらない服がノイズになっているせいで適切な服を選びにくくなっている状態と言えます。

その状態で新しい服を買っても解決にはなりません。

解決策はノイズとなっている服、つまり一軍ではない服を手放すことです。

とはいえ日々の服を選ぶのが難しい人にとって、服を手放すのはもっと難しいはず。

そういった人におすすめの考え方は、「服を減らすのではなく、自分のワードローブを一軍の服、つまり「自分に似合う服/気に入っている服」だけでそろえる」ということです。

一軍以外の服を手放して得られるメリット

ワードローブを一軍でそろえると、服を選びやすくなるだけではなく経済的にも精神的にもメリットがあります。

経済的なメリット

自分に似合う服というのは金額の大小や流行に関係なく自分自身を美しく見せてくれます。

数年前に購入した服を着ていても流行遅れ感が出にくいため、シーズンごとに服を追加する必要がありません。

(こえりも5~10年以上着ている服が複数あります)

また、服の保有量が減ると、当然ながら服を保管するスペースも減らせます。

物質を保有するということはその物の保管スペースに家賃を払い続けるということ。

物が減ればその分のスペースを有効活用できるのはもちろん、その分狭い部屋に引っ越して家賃そのものを減らすことも可能です。

精神的な疲労を防ぐメリット

同じ「服を選ぶ」という行為でも、中途半端に似合わない服やテンションのあがらない服の中から選ぶのと、自分に似合う服の中から選ぶのではどちらが楽か言うまでもありません。

マーケティング系の分野では「選択回避の法則」「ジャムの法則」などと言われている現象ですが、選択肢が増えると逆に決定をくだしにくくなり、さらには選択すること自体から逃げたくなってしまうという経験は誰でもあると思います。

洋服を選ぶ場合はさすがに何も選ばないというわけにはいきませんが、たくさんの服を持っているというだけで毎日多くの負荷がかかっていると心得ましょう。

そもそもどんなに小さな決断であっても、決断をくだすという行為は想像以上に負担がかかります。

人は一日に数万回の決断を行っていて、決断を積み重ねることで「決断疲れ」が溜まっていくので夕方~夜になるころには正しい判断を下しにくくなると言われています。

「夕飯後に資格試験の勉強をしよう」「帰ったら掃除をしよう」などと思っていても結局いつも通りSNSやテレビを見てしまう、というのは決断疲れのせいかもしれません。

服の数を減らせば、服選びにかかる労力や管理にかかる決断の回数を減らすことができるので、決断疲れを回避してQOLの向上に役立てられます。

ワードローブの適量を見極める

自分で管理できる量までしか持たない

適切なワードローブの量は、洗濯の頻度や洋服の好み、住んでいる地域、体質などによっても左右されますが、「自分で管理できる量」を目安にするとわかりやすいと思います。

管理できる量というのはどんな服を持っているか把握している状態というのはもちろん、定期的な手入れ(毛玉取りなど)や補修ができる状態を指します。

お気に入りの服なのに「シミ抜きしないと」「ボタンを付けないと」と思いながら放置してしまっている、という場合、自分のキャパを超えた量の服を持っているかもしれません。

ちなみにこえりのワードローブは基本的にトップスとボトムスを10着ずつ、ワンピース1~2着、カーディガンなど羽織れるものを2~3着くらいですが、次の仕事は在宅メインで考えているので様子を見ながらもう少し減らしていく予定です。

管理できる量は人それぞれ違うので、ぜひ自身にとっての適量を探ってみてください。

参考はファッション誌の1ヶ月着回しコーデ

こえりが洋服の断捨離を始めたばかりの頃、ファッション誌の着回しコーデをかなり参考にしました。

雑誌によって多少毛色は違いますが、着回しの特集では

  • 限られたアイテムだけを使っていること(上下10着以内)
  • 1か月間のコーディネートのうち同じ組み合わせの日は一度もないこと

という点は共通しています。

自分に似合っている上に着回し力の高い服を一軍に据えれば、少ないアイテム数でも十分おしゃれでいられるのです。

一軍クローゼットの作り方

では実際に一軍オンリーのワードローブを作っていきましょう。

ステップ1:絶対に着ない服を手放す

一軍服を選ぶ際には、「自分にとって必要な服を選び取る」という能動的な意識が必要になります。

こんまり流の「実際に手に取ってときめいたものだけを残す」方法が有名ですが、これまで服を大量に所持していた人にとっては“ときめき”という感覚そのものが鈍っているかもしれません。

そういった人はまず手持ちの洋服を棚卸しするところから始めることをおすすめします。

明らかに自分に似合っていないと自覚できる服や体に合っていない服、つまり一軍どころかベンチ入りすらできていない服を手放します。

これで一軍服を選ぶうえでのノイズを減らすことができました。

ステップ2:残す服を選ぶ

ここから先は本格的に自分にとってときめく服、つまり一軍服を選んでいきましょう。

ときめきが分からない場合は

  • 着ていて気分がよくなる服
  • 自分に似合う服
  • それらと合わせやすい便利な服

の順に選んでみましょう。

「2週間の旅行に持って行く服」などの脳内設定で選んでみるのもおすすめです。

ちなみに、着回し力が高い服についてはうまく使えればときめく服にも負けない名脇役として活躍をしてくれますが、着回し力が高いだけでときめくコーディネートが作れなければ意味がないので注意が必要です

こえりが便利な服を残す一番の条件は「手持ちのときめく服3着以上と着まわせる」「週に一度は着ている」です。

まとめ:自分にとっての適量を知って最強ワードローブを作ろう

こえりももともと服を大量に持ちながら毎日のように「何を着ればいいのかわからない」と絶望していましたが、ワードローブを一軍服でそろえるようになってからは日々のコーデに悩むことはなくなりましたし、おしゃれだと褒められる機会が逆に増えました。

また、日々のお手入れや補修をすることで服への愛着も湧き大切に長く着ることができるようになったので、経済的にも環境的にも優しい行動がとれているはず。

一軍服以外をいっきに手放すというのはなかなか大変な作業ですが、一度減らしてしまえばリバウンドもしにくいです。

QOLを高める行動としてはリターンが大きいので、もし興味がありましたらぜひ取り組んでみてください。