こんにちは、こえりです。
実は昔から片づけも物を捨てるのも大の苦手。
20代前半までは「床が見えるのはドアとベッドとクローゼットを結ぶ獣道だけ」という、いわゆる汚部屋に近い部屋に住んでいました。
転機は2ちゃんねる(当時)の掃除板に入り浸るうちに掃除に目覚めたこと。
掃除板だけでなくミニマリストの方の本やブログなども参考に断捨離を進め、リバウンドを繰り返しながらもすっきり部屋への変貌を遂げました。
そこから15年以上経ちましたが、なんとかすっきり~やや雑然くらいの状態をキープできています。
疲れてくるとすぐに部屋が雑然としてしまいますが、所持品を減らしているおかげで原状復帰もかなり楽。
現在はこんまりこと近藤麻理恵さんの『人生がときめく片づけの魔法』『人生がときめく片づけの魔法2』をオーディブルで聴きながらこんまりメソッドで最後(になることを祈りながら)の仕上げをしています。
コツコツ片付けと短期集中のどちらが正解?
巷で見かける断捨離法は大きく2つのタイプに分かれます。
一つ目は「毎日コツコツ」「リバウンドしても最終的にすっきり部屋になれればOK」などの長期的に取り組む方法。
もう一つは近藤麻理恵さんの片付け法に代表される「短期でがっつり」「リバウンドゼロ」といった方法。
両方やってみた感想としてはどちらの言い分にも一理あり。
体系的に片付け方を学んだことがない人が一人で取り組むのであればコツコツと物を減らしていく方が失敗しづらいと思いますが、スタート時のメンタルの状態や環境などによって向いている方法が変わってくるので、どちらか一方に偏る必要はないのかな、と感じています。
- 落ち込みやすい人
- 家事が溜まりがちな人
- 片付けの習慣が今までなかった人
- 「いつまでに片付けないといけない」といった締め切りのない人
であればコツコツでスタートするのがおすすめ。負荷が少ない分習慣として取り入れやすいです。
逆にこんまりメソッドなどの負荷の高い方法は、
- すでにある程度片付いた部屋に住んでいる人
- 決めたことはだいたいやり遂げられる人
- 片付けに期限がある人
- 片付けコンサルなどプロと一緒に片付ける時間とお金の余裕がある人
におすすめです。
コツコツ時間をかけて物を減らす
コツコツタイプの片付けは習慣にしやすいと書きましたが、そもそも新しい習慣を始めることに慣れていない人もいるでしょう。
実は習慣化にはコツがあります。
ポイントは脳みそに気付かれないくらいさりげなく始めること。
脳は新しい習慣を拒否するようにできています。
人が来るからと一気に掃除をしたのに、数日でリバウンドした……なんて経験は誰にでもあるはず。
脳が「きれいな部屋にいる自分」「こまめに片付けや掃除をしている自分」を拒否してしまうのですぐに戻ってしまうのです。
その対策として、「こんなものでいいの?」というくらい低いハードルを設定して少しずつ物を減らしていくのがおすすめ。
たとえば
- 毎日5個ずつ捨てる
- 1日15分だけタイマーをかけて1か所を片付ける
など。
ここで重要なのは気分が乗っても決めた以上のことはやらないこと。
気分が乗るとどんどんやりたくなってしまいますが、一気にやると翌日以降に腰が重くなってしまい続きません。
また、もしやり忘れた日があっても次の日に繰り越さないでください。
一か月くらい捨て作業を続けて慣れてきたら少しだけハードルをあげます。
- 25個捨て
- 15分タイマーを2セットやる
- 1年で1000個捨てると決めてメモをつける
など。
ちなみに、「どこから手をつけたらいいかわからない」と固まってしまったときはとりあえず今いるところに手をつけてみましょう。
物があふれているタイプの人はどこから、何から手をつけても構いません。
まずは習慣をつけること。習慣がつけば確実に物は減っていきます。
少しずつ進めていきましょう。
断捨離で好転反応が起きる理由1:体調不良
断捨離をしていると好転反応で体調を崩す、という話を何度か目にしました。
こえりは基本的に「好転反応」という言葉は信用しないことにしているのですが、断捨離や掃除で起こる好転反応については原因に心当たりがあります。
好転反応の原因は健康状態に起因するものとメンタルに起因するものが考えられます。
まずは健康状態に起因する好転反応について。
たとえ1日5分しか片付けをしていなかったとしても、物を動かせばほこりが舞います。
気付かない程度だったとしても、ほこりが舞えば物理的に喉や鼻に不調が出ることがあってもおかしくありません。
また、同じ姿勢を続けていると血流が悪くなるので、頭痛や肩こり、めまいといった症状が出ることもあります。
こうした「好転反応」を防ぐといった点からも最初のうちは一気に断捨離を進めないほうがいいでしょう。
断捨離で好転反応が起きる理由2:メンタルがしんどくなる
断捨離をしていて体調が悪くなった場合、次に考えられるのはメンタルに起因するものです。
断捨離は過去の自分と向き合う作業です。
残すものと捨てるものを判別するためには自分の価値観や過去の自分と向き合う必要があります。
当然ながら楽しくない思い出に再会することもあるでしょう。
また、自分の買い物や溜めこみ方の傾向を目の当たりにすると、どうしても過去の自分を責めてしまいがちになります。
こうして心や体に負担がかかって不調が出ることを「好転反応」と呼ぶ人がいるのだと思います。
メンタルが落ちてきたらお茶でも飲んで休みましょう。
過去の自分がいらないものばかり買い込んでため込んでいたとしても、今の自分はそれに気づけるだけ成長しているということ。
ちゃんと向き合って後始末をしてあげられれば前に進めます。
片付けに詰まってきたら自分の気持ちも一緒に断捨離していこう
片付けを始めて最初のうちは捨てるものには困りません。
あらかた捨てたけどまだまだ雑然としているな、という状態までくるとだんだん断捨離のハードルがあがってきます。
収納グッズを買いそろえたり収納術が気になりだしたりするのもこのあたり。
ですが、雑然としているのは収納力の問題ではなく単純にまだ物が多いからです。
そんな状態になったときにぜひやってほしいのが思考整理。
「どうしてこんな物を買ったのだろう」
「買ったときにはワクワクしていたけど結局使わなかったな」
「こういう自分だと見せたい・こういう自分になりたいという下心があったのかも」
「一回も使ってないけど今でもいつか使いたいから取っておきたい」
「どういう物に囲まれて暮らしたいのかわからない」
などなど、自分がどういう条件や思考で物をため込んできたのか向き合う時間を作るのです。
これは一見片付けとは関係のない面倒な作業に思えますが、部屋は頭の中を映す鏡、断捨離は自分と向き合う作業です。
自分に本当に必要な物、残すべき物が分かるようになるとリバウンドもしづらくなりますよ。
まとめ:断捨離ではなく断捨離マインドを身に着けることを目標にしよう
自分と向き合いながらコツコツと片付けを進めていけばかなりすっきりした部屋になると思います。
もしそこからさらに上を目指すのであれば、最後の仕上げにこんまりこと近藤麻理恵さんの「人生がときめくかたづけの魔法」に沿ってこんまりメソッドで片付け祭りをしてみるのもおすすめ。
「まだこんなに手放すものがあったとは……」と愕然とします。
一人で行うには負荷が高いですが、ここまでコツコツ片付けられた人ならきっとクリアできるはず。
たとえ最後までクリアできなかったとしても、不要なものを入れないマインドをはぐくめるので無駄にはなりません。
コツコツ片付けで断捨離を継続して、部屋も心もすっきりさせていきましょう。